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July 24, 2017

仕様変更の話が続きましたが、そもそも、仕様変更があるべき機能がないと主張されてしまった(ユーザーからすると当然あるべき機能がない)場合にどのように考えるべきか、裁判例をみてみましょう

■東京地判平成16年6月23日公刊物未登載(West Law Japan)

旅行業等を行うユーザーが、自己の既存のウェブサイトに航空券の申込みや決済などの機能を追加することを目的として、ベンダーに開発を委託しました。

しかし、このシステムには「遠隔操作機能」という重要な機能が欠けていました。この「遠隔操作機能」というのは、判決からはやや読み取りにくいのですが...

May 14, 2017

前回(第2回)に引き続き、ユーザーからの仕様変更要望に関する裁判例をみていきたいと思います。まずは下記の裁判例をみてみましょう。

■東京地判平成25年11月12日判タ1406号334頁

あるスポーツの団体が、チケット販売のプラットフォームとなるシステムを開発することにしました。このプロジェクトは、要件定義と基本設計が完了して、詳細設計からテストまでの個別契約(開発契約)が締結されたところでスケジュール通り進まなくなってしまいました。開発契約の作業期間は3ヶ月半とされていたのですが、納期までにシステムは完成せず、一度納期の延長をしたにもか...

March 10, 2017

前回(第1回)でご説明したベンダー側のプロジェクト・マネジメント義務とユーザー側の協力義務について、少し長いですが、以下の事例(裁判例)をもとに考えてみましょう。

■東京地判平成22年7月22日判例時報2096号80頁

人材派遣に関するマッチングサイトを運営している事業者(以下「ユーザー」)が、その運営サイトを改良することを企画し、あるベンダー(以下「ベンダー」)に対して依頼をしました。ユーザーとベンダーは十数回の打ち合わせを行い、その打ち合わせを踏まえて開発範囲を定めたシステム設計書が作成され、業務委託契約が締結されました。

このとき、...

February 24, 2017

プロジェクト失敗の責任

不幸にもシステム開発プロジェクトが失敗に終わり、システムが完成しなかったとき、その責任は誰が負うべきなのでしょうか。

プロジェクト失敗の責任というのは、言い換えると、プロジェクトに投じて無駄になってしまったリソースについて、誰が負担をすべきかいうことになります。法律的に分析をすると、主に以下の2点についてどのように考えるのかという問題となります(なお、以下の記載は、ユーザー企業がベンダーとシステム開発について請負契約を締結していることを前提にしています)。

(1) ベンダーは報酬を請求できるのか

(2)ユーザーはベン...

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ITエンジニアが裁判例から学べる教訓 第4回「ベンダーはユーザー業務を知っているべき?」​

July 24, 2017

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